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World Flyfishing Champion ship in slovenia
この報告を読むだけで、あなたの釣りはレベルアップするでしょう
フライフィッシングにも、実はその技術を競い合う世界規模の競技会が存在します。NHKのBSで時折再放送される「世界の太公望 静かなる川のチャンピオン〜スロバキア〜」という番組は、2004年にスロバキアで開催されたフライフィッシング世界大会の模様を放映しています。2012年は、スロベニアでその世界大会は開催され(スロバキアではなくスロベニアです)、私も競技者として参加しました。その模様とスロベニアでのフライフィッシングを皆さんに紹介したいと思います。スロベニアは、フライフィッシングには最高の大変美しい川が多く点在していました。ヨーロッパの各地から夏などは避暑を兼ね、多くのフライフィッシャーマンが訪れるフライフィッシング天国です。
今回は目から鱗の発見もありスロベニアの釣りとしては大変満足がいく内容だった。この世界選手権の場で、フライフィッシングの世界最先端の技術が競い合っていることは間違いないだろう。日本でも少しづつ認知されてきたヨーロピアンニンフィングも、この大会から生まれ進化してきたものだ。私自身のスタイルにも大きく影響を及ぼしている。ここにスロベニアのフライフィッシング事情とフライフィッシングチャンピオンシップを、皆さんにご紹介したいと思う。そこに夢とロマンがあることは間違いない。
ローカルレギュレーションの大きな特徴は、ワンフライのみ(ドロッパー禁止)、エッグフライの禁止、リーダーは18フィート以下などである。今までの大会ではドロッパーOK,エッグフライOK、リーダーの長さ制限特になし、であった。今回のスロベニアのレギュレーションは、個人的にはフェアーな精神を感じる事ができ、好きである。
スロベニアについて
スロベニアの釣りについて知っている日本人フライフィッシャーマンは、極少数でしょう。情報はほぼ皆無と言っていいかも知れません。
スロベニアはアルプス山脈の南端、スロベニア・アルプスの山々の麓に位置する山岳国で、首都はリュブリャナ。1991年にユーゴスラビアから独立しました。西にイタリア、南と東にクロアチア、北東にハンガリー、北にオーストリアと接します。南西でアドリア海に面しています。
アドリア海に面した国境線。ここに歴史を垣間見ることができるのではないでしょうか。
お隣のクロアチアには、世界有数のスプリングクリークとして名高いガツカリバーがあります。知っている方もいるかも知れません。そこから車で数時間の場所が今回の舞台です。
大会の街、ボヒンから車で一時間圏内に様々な渓相の川が流れ、様々なスタイルの釣りが楽しめる。一番近かったのは、ホテルの裏に流れるとても美しいC&R区間。徒歩3分だった。どの川もとても美しい川色と渓相。この国は、自然に沿い自然の恵みを有効活用するシステムが確立されていた。
著者紹介
2006年 フライフィッシング世界大会ポルトガル出場
2010年 フライフィッシング世界大会ポーランド出場
2012年 フライフィッシング世界大会スロベニア出場
FFI キャスティングインストラクター経験(CI)
ヨーロピアンニンフィングインストラクター
イマージェントライズハンティングメソッドインストラクター
Flyfishing大全 運営
2023 「Wiseman Fishing Lodge」設立&始動
渓流のミッジング、イマージングの釣りが最も好き。
釣れないライズを釣ることに喜びを見出す。
中流域での、フルシンキングウエットフライも快感。
今まで諦めていた深場の大物が、ヨーロピアンニンフィングによって数多く釣れるようになる。サイトニンフィングが最強の釣りと改めて確認する今日この頃。